« 09/08/03(月)&08/04(火) アンクルン・インダ・プトゥリ@ASEAN ウィーク | トップページ | 09/07/23(木)&07/24(金)櫻田素子(竹ガムラン)+山室祥子/荒内琴江(バリ舞踊)@青山EAT AND MEET CAY »

2009年7月19日 (日)

【レポート】09/07/17(金)~07/29(水) 版画によるワヤンの絵本「山からきたふたご スマントリとスコスロノ」原画展@青山・ビリケンギャラリー

「山からきたふたご スマントリとスコスロノ」原画展を見てきました。
絵本に使用された版画や版木、下書き帳などが展示されており、非常に興味深い展示内容でした。

■版木
背景の木などはベニヤ板が使われたそうですが、スマントリやスコスロノのようなキャラクターの版木(写真)は、細かい彫りが堅い木による版木が展示されていました。
大きさはハガキサイズ程度と小さく、さらに版木を節約するために一面に縦と横で違う場面のキャラクターが彫られていたり、裏面にも彫られていました。

Hj_01

Hj_06

■版画
絵本用に刷られた版画の実物が展示されていましたが、同じ版画でも色や刷り方が異なるバージョンの版画も多数展示されていました。
印刷技術は発達しましたが、やはり印刷された絵本の絵と比べると生で見るオリジナルの版画は非常に見応えがありました。
また、直接絵の具で描いたような背景も銅版などに版画用のインクなどで描いたものを刷ったものだそうです。
さらに、画面いっぱいのラウォノなどはインクも版画用のインクや水彩絵の具など様々な技法を使用され、これまで学んだすべての技法がつぎ込むことになってしまったそうです。
また、絵本用の版木で制作された、鑑賞用の版画も展示販売されていました。

Hj_05

Hj_04

Hj_03

■下書き帳
どのような工程で制作されたのかというのが大変興味があったのですが、絵本と同じ大きさの下書き帳が展示されており、5バージョンの下書き帳が展示されていました。
最初のバージョン(写真)は、文章がコピーで貼り付けられて絵を筆で描かれたもの。途中のバージョンからはキャラクターのみ版画が完成されていて、そこからさらにキャラクターの配置や大きさが調整されていました。
版画は修正が難しいので早い段階でキャラクターの版木が彫られているのが意外でしたが、文字の配置との兼ね合いや頁全体の画面構成を何度も練り直して制作されたそうです。

Hj_02

★☆★☆★

日時:2009年7月17日〜29日
12:00〜19:00 月曜お休み
会場:ビリケンギャラリー
地下鉄表参道駅、B1出口より約10分

絵本「山からきたふたご スマントリとスコスロノ」
乾千恵再話/早川純子絵/松本亮監修
小学校中級以上 定価1785円(税込)の原画を展示

絵:早川純子(はやかわ じゅんこ)
1970年、東京に生まれる。多摩美術大学で版画を学ぶ。絵本に『しんじなくてもいいけれど』(内田麟太郎文/ビリケン出版)、『不眠症』(パロル舎)、『まよなかさん』(ゴブリン書房)、 『家缶』(ほるぷ出版)、『はやくちこぶた』(瑞雲舎)、『あずきまる』(農文協)など。挿絵に『トリツカレ男』(いしいしんじ著/ビリケン出版/新潮社から文庫版)など。

福音館書店「山からきたふたご スマントリとスコスロノ」
http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/978-4-8340-2452-4.html

版画家・早川純子ホームページ
http://www.umiusi.net/antler/

ビリケンギャラリー
http://www.billiken-shokai.co.jp/

大きな地図で見る

|

« 09/08/03(月)&08/04(火) アンクルン・インダ・プトゥリ@ASEAN ウィーク | トップページ | 09/07/23(木)&07/24(金)櫻田素子(竹ガムラン)+山室祥子/荒内琴江(バリ舞踊)@青山EAT AND MEET CAY »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【レポート】09/07/17(金)~07/29(水) 版画によるワヤンの絵本「山からきたふたご スマントリとスコスロノ」原画展@青山・ビリケンギャラリー:

« 09/08/03(月)&08/04(火) アンクルン・インダ・プトゥリ@ASEAN ウィーク | トップページ | 09/07/23(木)&07/24(金)櫻田素子(竹ガムラン)+山室祥子/荒内琴江(バリ舞踊)@青山EAT AND MEET CAY »